So-net無料ブログ作成

上原彩子さんのピアノリサイタルに行きました(2) [ぴあの]

今日は昨日の記事の続きです。



※今日の記事も上原彩子さんのピアノリサイタルにこれから行かれる方にはネタバレの内容に
なりますので、ご注意くださいます様お願いします。

1曲目が終了し、上原さんは一旦左手の方に退場されましたが、
拍手がなり止む前にまた直ぐ再登場されました。
例によって、妊婦さん風に登場です。

そして、2曲目が始まりました。
プログラムによると2曲目は、シューマンのクライスレリアーナ op.16です。
今度は、低音から高音まで幅広く音が使われていて1曲目よりも迫力があります。
流石フルコンです。低音の響きが違います。

そして、上原さんの正確でなめらかで歯切れ良い演奏が続きます。
ペタルの使い方もバッチリ見えます。

指づかいはまでは流石の視力でも良く見えません。
指の細かい動きはよく見えませんが、
手や腕の動きを見ると所謂重力奏法ではないように見えました。
やはり、双眼鏡が無いのが残念です。

演奏が進み、激しいパッセージも幾たびか登場し、
そのテクニックと音に圧倒されました。
でも全般を通して音の強弱のつけかたのなめらかさと、
とろける様な中高音域の細かいパッセージが印象的でした。

2曲目は30分はあったでしょか、
とても長い演奏で、良く全て暗譜できるな~と感心しつつ、
また、良く集中力が継続できるな~、と感心しっぱなしです。

でも、長い2曲目も後半になるとCFⅢの低音から少しうなりがでてる様な~。
気のせい気のせい。

そして、無事2曲目が終了。
ここで15分間の休憩タイムです。

折角なので、色々と会場を探険に歩き回ってみました。
すると1階へ続く階段があって自由に1階にも行けることが判りました。

休憩中なのでYAMAHAのフルコンの直ぐそばまで行ってみました。
サントリーホールのステージの上のCFⅢは眩しいです。
でもスタンウェイも聞きたかったな~(まだ言っている)。

すると、程なく調律師さんが登場してなにやら軽めのピアノの調律を始めました。
やっぱりさっきの低音のうなりが気になったんですかね~。
それとも単なるルーチンワーク?

ホールの方に戻ってみると立ち席でコヒーを飲んだり、
バーでちょっとしたお酒を飲んでいる人などが沢山おられました。
なんだかオペラを観ている感じです。
なんせ、ピアノリサイタルは始めてなので勝手が。。。



そして休憩時間も終わり席に戻って待っていると、後半のステージの再開です。
また照明が落ちて舞台の左手側にスポットがあたって、再び上原さんの登場です。

見ている方も登場の仕方に慣れて、嬉しくなってしまいます。
上原さんにも、もうあまり緊張した感じはありません。
にこやかに挨拶されて、ピアノに向かわれました。

後半の最初は、プログラムによると
スクリャービンの3つの小品 Op.45より「アルバムの綴り」と「おどけた詩曲」となっています。

いよいよ、後半の開始です。
スクリャービンの神秘的な旋律が流れます。

どことなくキースジャレットを思わせる旋律です。
というか逆にキースジャレットがこちらに似ていると言うべきなのかも知れませんね。
サントリーホール全体を神秘的な旋律が満たしています。

キースジャレットの場合は、
即興で弾いているので神秘的な響きの意味がなんとなく分かるのですが、
スクリャービンとかのクラッシクの曲は全て計算しつくされて作曲されている訳ですから、
その辺の意図も意識しながら聴いておりましたが、
私にはまだ勉強が足らない、という事だけ痛感しました。

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番&ムソルグスキー:展覧会の絵 グランド・ソナタ


続いてスクリャービンの2つの詩曲 Op.69、詩曲「炎に向かって」Op.72と、
スクリャービンの神秘的な曲の演奏が続きます。

今までCDでしか上原さんのピアノは聞いたことが無かったので、
上原さんのスクリャービンは新鮮です。
スクリャービンは、どえりゃーええがね~(笑)

上原さんも時々天井を見ながら演奏されたりと、
スクリャービンの世界に完全に入り込んで演奏されているな~と感じました。

そしてプログラムの最後の曲がラフマニノフのソナタ第2番 Op.36です。
激しい感じと優しい感じが様々なバリエーションで流れていきます。
こちらもやはり神秘的な世界が広がります。
最後はスケール感を感じさせる演奏でプログラムは終了しました。

会場からは惜しみない拍手があり、
上原さんは2回ほど短い曲でアンコールに応えてくれました。
残念ながら不勉強の私にはアンコールの曲目は判りませんでした。


以上、トータル2時間弱の公演時間となりました。
途中15分の休憩があったので、実質1時間40分くらいということになりますが、
これだけの観衆の前で全曲ひとりで演奏され、
しかも全曲暗譜されているのですから、
普段からの準備も相当な労力であったことと思います。

ピアニストという職業の厳しさを痛感した初ピアノリサイタルでした。
でもまた行きたいと思います。

おしまい。
nice!(9)  コメント(17)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 9

コメント 17

nomu

上原さんのチャイコフスキーコンクールでの偉業は記憶に新しいですが、やはりロシア物がお好きなのでしょうか。スクリャービンにラフマニノフとは聴き応えがありそうですね。モーツァルトとシューマンと・・・盛りだくさんでしたね。ピアノの響きをすべて伝えたい、という意欲的なプログラムのように感じました。
私は初見は結構得意なのですが、暗譜は苦手です。
まあ、プロの方は暗譜のための暗譜じゃなくて、日々練習の連続ですから自然と覚えてしまうのでしょう。プロになるってことは一生練習が続く、ということなのだと誰かが言ってました。
by nomu (2006-01-09 09:14) 

hanamizuki

不勉強な私は、全然音楽はわからないので、曲がどんな感じなのかがわからないのが残念ですが…、コンサートの雰囲気、伝わってきました。
ピアニストの方って、引きながらどんなことを考えているのでしょうか?
有名な画家の絵を模写するとき、その手法だけではなくて、その画家の考えていたことも想う…というのを聞いたことがあるのですが、そんな感じなのでしょうか。プロって、すごいです。
by hanamizuki (2006-01-09 10:00) 

元山陽ちとせ

>nomusanさん、こんばんは。コメント&ナイスありがとうございます。
そうですね。やはり、ロシアものが得意なんだと思います。
nomusan初見が得意って尊敬します。私は譜面を読むのは大変苦手で
すこしづつトロトロとしか読めません。ちゃんと読めるまでには相当精進が
必要そうです。
それにしてもピアノを職業にするということは、一生練習がつづくということ
とは、良く言ったものですね。ピアノを職業としている方を改めて尊敬しました。

>hanamizukiさん、こんばんは。コメント&ナイスありがとうございます。
上原さんは、今回演奏しながら完全に曲の中に入り込んでいる感じでしたよ。
少しオーバーな言い方をすると、上原さんの心がピアノを鳴らしている、という
感じが伝わってきました。指が勝手に上原さんのこころを表して動いている、
そんな感じでした。プロってすごいです。いや、上原さんが特にすごいのかも
知れませんね。
by 元山陽ちとせ (2006-01-09 21:46) 

みど

ピアニストってすごいですよね。。。
練習量もさることながら、集中力も。。。。。
ほんと、頭が下がることばかりですね。。。
by みど (2006-01-09 23:28) 

prelude

妊婦さん風に登場っていうのが親近感ありますね(^_^)
観客を前に1時間40分の演奏、並並ならぬ日頃の努力がないと
できませんよね。集中力もいるし、本当にプロのピアニストって凄いです。
上原さんのスクリャービン、聴いてみたいです。
初ピアノリサイタル、感動も大きかったでしょうね。
by prelude (2006-01-09 23:30) 

元山陽ちとせ

>みどさん、こんばんは。コメント&ナイスありがとうございます。
ほんと、ピアニストってすごいです。並みの人では無いと思いました。
確かに日本の中には相当の人がピアノを購入されていて、
相当の人がピアノを練習して、その中から一部の人(と言っても相当数の人)が音大等に進学していると思いますけど、その巨大なピラミッドの頂点の
人たちですからね~。特に上原彩子さんはその中でも更に頂点を極めた方
ですから、もう雲の上の人という感じです。

>elleさん、こんばんは。コメント&ナイスありがとうございます。
妊婦さん風という私の表現が良くないかも知れませんけど、
確かにすごく親近感がありましたよ。
上原さんのスクリャービン、良かったです。CDが出れば良いのですが。
by 元山陽ちとせ (2006-01-10 00:03) 

reyoshi

おはようございます~
ピアノリサイタル、私も行ったことがないのですが、なんか雰囲気がよくわかりました。ありがとうございます。
音楽で脳の洗脳、してみたい
by reyoshi (2006-01-11 06:01) 

wild-cat

おはようございます
う~ん。朝はソネブロも快適?!
上原さん、以前に「題名の無い音楽界」に出演された時、「気分が乗らない時はピアノ触らない」と仰ってて、なんと豪気な人だーと思いつつ好感持ってました(^^)登場の仕方が目に浮かんで、ますます微笑ましい
私もスクリャアビン弾きたい!ので上原さんCD出したら聴きたいかも。
キース・ジャレットか~!端正な音色♪ってイメージでしょうか(違う?)
彼女、ジャズの上原さんと同じYAMAHA教室だったらしいですねー。
YAMAHAも鼻高々でしょうね。
by wild-cat (2006-01-11 08:37) 

元山陽ちとせ

>reyoshiさん、コメント&ナイスありがとうございます。
今回の雰囲気が少しでもお伝えできた様で、私も嬉しく思います。
でも、本物の生演奏はもっともっと素晴らしいですよ。私なんかの文章では
まだまだ、お伝えしきれていないと思いますよ~

>山猫さん、コメント&ナイスありがとうございます。
おや、私も気分が乗らない時はピアノ触りませんよ~。
登場の仕方は是非見てもらいたかったです。今度実演しましょうか?
スクリャービンって、なんとなく名古屋的な響きですけど、
ピアノの響きは神秘的ですよね。
by 元山陽ちとせ (2006-01-13 02:46) 

ピアノフォルテ

臨場感溢れるレポート拝見しました。行ってよかった!と思えるコンサートのあとは幸福感に満たされますよね。妊婦さん的登場ってどんなのでしょうね?
しかし、大勢の前で1時間半ピアノに集中し、完全に近い音色を出して拍手をもらうってなんて大変な職業なのでしょう!ユンディのコンサートのときもリストを弾き終わった後、よろっとよろめいていました。ものすごいエネルギー使うんですね。
by ピアノフォルテ (2006-01-14 00:25) 

元山陽ちとせ

>ピアノフォルテさん、コメント&ナイスありがとうございます。
確かに行って良かったと思えるコンサートの後って、余韻にしたってしまって幸福感に満たされますよね。妊婦風の登場場面について、少し補足すると、それまでCDのジャケットなんかのイメージで上原さんってとても体が細い方だと思っていたんですが、少し事前のイメージよりも普通の体型(失礼?)だったせいか、随分と立派な歩き方だったことも妊婦風に思えたことの要因になってます。
それにしてもピアノストという職業は大変です。
by 元山陽ちとせ (2006-01-14 02:46) 

随分遅くなってのコメントになってしまいました(^^)
元山陽ちとせさん、上原彩子さんの演奏を堪能されてきましたね。
生でプロのピアニストが真剣に弾いて自分の世界を展開する様って凄まじいものがあるでしょ。
確かにおよそ2時間余りの音楽を暗譜して展開するプロの技術って凡人には驚嘆するだけで真似さえできないです(^^)
goshu1008も過去のブログコラムで触れていますアレクシス・ワイセンベルクはもはや神の領域でしたね。
本編だけでそんなに容量があるのに、アンコールでほぼ同等の時間を割いてましたから、ほとんど2回分のリサイタルを一気に弾き切ってましたもの。
また、生を聴きに行きたいなぁ・・・
by (2006-01-14 09:58) 

ピアノフォルテ

えーっ!同じ量のアンコール曲ですか!すごすぎます!そこにプロの力の差が出るような気がしますね。お客様はなんと幸せなことか。
 ユンディのアンコールは結構少ないし、余力がない感じのするときが多いです。もう疲れてるのでご勘弁って言う感じがしました。
さすが大御所ですね。ポリーニさんなどもアンコールも満足のものだったとジュン先生がおっしゃってました。
by ピアノフォルテ (2006-01-14 10:07) 

元山陽ちとせ

>goshuさん、コメント&ナイスありがとうございます。
goshuさんのアレクシス・ワイセンベルクの過去記事、早速拝見
しました。神の領域のピアノニストという表現の意味が伝わって
きました。アンコールが1時間半もあるなんて、もう弾いていれば
いつまででも弾いていられる、という位のレパートリーの多さなん
でしょうね~。
上原さんのアンコールは、会場からは拍手があっても最後は
ホールの照明がどんどんついて行って、ホールの方から「はい、
お時間です。アンコールはそこまで!」という感じでしたから、
ちょっと、あっさりし過ぎ~って感じでしたよ。

>ピアノフォルテさん、コメントありがとうございます。
ピアノフォルテさんの過去記事も拝見しました。昨年ユンディの
コンサートに行かれたんですね~。スゴイですね。
若手のピアニストと大御所のピアニストでは、やはりレパートリーの
量に違いがあるんですかねぇ。一体、大御所のピアニストの方って
どれくらいの曲数のレパートリーを持っているんでしょうね?
by 元山陽ちとせ (2006-01-15 00:49) 

柴壱

今から12~3年前、NHK教育で「ピアノで名曲を」という番組をやってました。
(最近も、似たような番組やっていますけど)
そこに、当時浜松の中学2年生だった上原彩子ちゃんがレッスン生として
出演していました。
もう一人、上原さんという高校生が出ていたので、姉妹?と思ったのですが、
違いました。そうです、上原ひろみちゃんです。
今では、世界で活躍する、女性ピアニストのお二人です。
「栴檀は双葉より芳し」か。中高生は、もう双葉でもないけど。
by 柴壱 (2006-01-17 10:35) 

柴壱

↑失礼しました。
今、当時のテキスト引っ張り出してみたら、彩子さんは香川県でした。
浜松はひろみさんの方でした。<m(__)m>
by 柴壱 (2006-01-17 12:27) 

元山陽ちとせ

>柴壱さん、コメント&ナイスありがとうございます。
上原彩子さんは香川ですか?微妙に関西圏ですね。
上原ひろみさんも結構ファンです。上原ひろみさんが、高校2年のときに
チックコリアと共演したらしいのですが、その時の演奏をなんとか聴いて
みたいと思ってます。
by 元山陽ちとせ (2006-01-18 00:35) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。